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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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あなたが笑えば~最愛~夏祭り5


































日が昇って随分経つのが障子越しでもわかる。
ユンホはまだ覚醒しきれない頭で、透ける日差しの強さを閉じた眸の奥に見ていた。


肌にまとわりつくような空気。
もう昼が近いのだろうか。


そろそろ起きなければと傾けた首筋に何かが触れた。
危険を察知する能力には長けてると自負するユンホだが、これはそういう類いのものじゃない。


優しく触れてラインを縁取るように移動し、ピタリと止まる。
次に触れたのは鼻の頭。
くにくにと押しつけられ、柔らかい感触にチュッと吸われた。



「コラッ!」
「わぁっ!」


素早く身体を反転したユンホが胸に閉じこめたのは当然のように愛しい恋人で。


「今日は祭りの前に特別補習じゃないのか?」
「ん、…午後からだから、…ユノもそろそろ起きなきゃ。」


たった今起きたユンホとは違い、チャンミンは早朝に起きて勉強し、庭掃除をしてから朝食を作る。
じっとりと汗ばんだチャンミンからは土の匂いがして、ユンホはそれを胸いっぱいに吸い込み勿体ぶるように小さく吐いた。
「ユノ!僕、汗くさいから離して。」
「残念だな。無理。」
「あーー、布団がぁ、」
「大丈夫。縁側で干してやろうか?」
「もう!」
以前、夏期補講があるというのに寝起きのユンホにイタズラされ、汗でぐっしょり濡れた布団を応急処置として縁側へ干して登校したのがいけなかった。
あれ以来ユンホはチャンミンを布団へ誘い込んでも湿った布団を縁側で干してやればチャンミンが納得するものだと勘違いしている。
「…今日はまだ時間あるから、シーツを洗濯します。」
だから今すぐ起きて、とチャンミンは言いたいのに。
「そうか。…じゃあ、一回だけ、シテいい?」
などとチャンミンの意図が通じず誘ってくるユンホだが、寝起きから元気だなぁ、と思うもののチャンミンがユンホを拒否することはない。
両腕をユンホの首へ回し、シャワーを浴びてから起こせばよかった。と少し後悔しつつ、ゆっくり覆い被さるユンホを受け入れるのだった。











「チャンミナ。今夜は何人で行くんだ?」
「……6人、…」
「男ばかりで?」
「あー、…うん、」


今は離れに二人きりで、誰かの気配を気にするでもなく時間が許すまでゆったりと過ごすことができる。
ユンホが不在で寂しい思いをしても、この蜜月の時間はチャンミンにとって何ものにも代えがたい。
それが例えめいいっぱい貪られた後の質問攻めであってもだ。



「どうも歯切れが悪いな。…どうした?」
ひょいと覗きこむユンホはチャンミンの嘘など疑いもせず、軽やかに話し何度も口づけを落としてくる。
今夜ユンホにとって大切な呼び出しがあるとソユンに聞いた。
もし自分が断らなければどうするつもりだったのだろう、とチャンミンは思う。
「ううん。ユノは仕事?移動中にでも花火が見れるといいね。」
「あー、…俺は別に花火が見たいわけじゃないからさ。花火を見上げるチャンミンのぼけっと開いた口が見たかっただけ。」
「っ、人を間抜け面みたいに、…!」
チャンミンがムッと口を尖らせば、ほら、お前の口は表情豊かで面白いんだよと笑ってユンホがお約束の口づけを落としてくる。



急なそれに息を詰まらせながら、チャンミンは幸せだった。
おそらく何よりチャンミンを優先しただろうユンホを、無茶をさせない弱味だなんて言わせない、それができるのは自分だけだと今は思う。
それもチャンミンにとっては至福の喜びなのだ。



「ユノ、…来年は絶対に連れてってよ!」
わざとぶっきらぼうに言うチャンミンへ、
「ふ、先に予定を入れたのはお前だろ、チャンミナ。」
そう言ってユンホは困ったように笑う。
冗談半分にふざけてるのだとユンホの目にチャンミンは映ってるに違いない。
チャンミンもそれでいいと思うから、あーあ、身体が2つあればいいのになぁ、なんて笑った。
ユンホも笑って、「他のヤツの前でチョコバナナは食うなよ。」と言うからチャンミンは目をくりっと開き、さぁね?とおどける。
ふざけて頬を摘まむユンホの手をチャンミンはペロリと舐め、その舌がユンホの口内に消えていくのに身を任せた。


たかが夏祭りだと、来年も再来年もいつだって行けるじゃないかと思えればよかった。
「実は結構重要な仕事が入って、…まぁ、チャンミンだけでも行けてよかった。俺の分も楽しんでおいで。」
長く男らしい指がチャンミンの前髪を何度も梳いて、その影に隠れてチャンミンの固く結んだ唇の震えがユンホへ伝わることはない。
「もちろん、…ユノに言われなくたって、…っ、」






けれど、──行きたかった。


一瞬でいい。
チョコバナナもたこ焼きも食べなくっていい。
ほんの一瞬夜空を見上げて、
「あれが本物の花火だよ。キレイだね。」って。
そう言い合えたら。




立派に組を背負うユンホも。
どこまでも恋人に甘いユンホも。


どうしようもなく好きなのだから仕方がない。


ユンホの為であり、
それはチャンミン自身の為でもあると。


“この小さな嘘がバレませんように”
そう胸の中で呟きながら、起きあがる合図のようにユンホの鼻先へチャンミンはキスをした。
















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Comment

point Re: えりんぎ様へ

りょ*さま。

超、、、感激です(//∇//)
また直接お邪魔しますねー♪

2018/08/21 (Tue) 20:59 | えりんぎ★★ #- | URL | 編集 | 返信

point Re: 切ない…だけど

ne**さま。

前回はハイルとソユンがチャンミンを呼びにきたところでした。
今回は時間が遡って、その日の午前中になります。(分かっていただけたかな?)
次回はまたお祭りへ。
間に入れても甘~い二人を書きたくて書いちゃいました( ̄∇ ̄*)ゞ


そうですか、福岡(。>д<)
地元へ行きたいですよねーーー
私も平日だと侮っていたナゴヤガイシ、Pを1日当てましたが一般席あるんですか?ってほど外れてます(T_T)カナシーー

2018/08/21 (Tue) 20:58 | えりんぎ★★ #- | URL | 編集 | 返信

point Re: 待ちどうしい…

sen****さま。
 
こんばんは。 
コメントありがとうございます♪
短編の良いところは展開がはやいことです。
悩んでる暇はありませんよ~

2018/08/21 (Tue) 20:50 | えりんぎ★★ #- | URL | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

チャ*さま。

こんばんは~。
“切なくて甘い”が好きです。
“甘々すぎ”はもっと好き。
すぐです。
応援ありがとうございます(〃∇〃)

2018/08/21 (Tue) 20:47 | えりんぎ★★ #- | URL | 編集 | 返信

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2018/08/20 (Mon) 22:52 | # | | 編集 | 返信

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2018/08/20 (Mon) 19:33 | # | | 編集 | 返信

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2018/08/20 (Mon) 11:04 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2018/08/20 (Mon) 08:12 | # | | 編集 | 返信

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