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HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

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あなたが笑えば~最愛~夏祭り7


































チャンミンを借りていいか?と言われた時は驚いたチャンミンだが、自分がいてはハイルとソユンの邪魔をしてしまうと思えばジェハンの申し出は有り難かった。


そしてなぜか屋台の人も祭りのスタッフさえジェハンと知り合いのようで、チャンミンは夢にまで見た本物の屋台で焼きそばを焼くとか、綿菓子を割り箸でふわっと巻くとか、そんな貴重な体験ができてわくわくしていた。
「ジェハンさんって実はいい人なんですねぇ。」などと結構失礼なことを言ってもジェハンは愉しそうに笑っていた。
何がそんなに可笑しいんですか?と聞けば、チャンミンの百面相が面白いと言う。
だって仕方ない。これほど大量のたこ焼きを焼くのは初めてで、気づけば端から焦げてしまうのだ。
それを証拠隠滅のようにポイポイと口に運ぶチャンミンを面白がってるとは本人だけが気づかない。


なかでもチャンミンが興味をそそられたのは飴細工だった。
ストロー状の棒にくっつけ熱した飴へふぅっと息を吹き入れ、膨らんだと同時にひょいひょいと摘まみ型どっていく。
あっという間に猫や鶴になっていく飴を、「…キレイ」とため息混じりに呟き、落っこちそうに開いた眸をキラキラ輝かせるから、ジェハンでさえ初めて宝物を見つけた子供のように嬉しくなってしまうのだ。


「チャンミンは俺が恐くないのか?」
ついジェハンは聞いてしまった。
思えばユンホとサシで喧嘩した後、屋敷へ訪ねたのが初対面だったか。
いや違う。その前に街で見かけて話しかけたことがある。
ガタイがよく強面の厳ついジェハンは如何にもヤクザと言われそうな面構えだがチャンミンがそれに脅えた様子はなく、却ってお節介を焼くほどだった。
「どうして?全然恐くないです。」
「傷だらけのツラなのに?」
本来ならこんな女々しい言い方をジェハンはしないけれど、チャンミン相手だとどうも調子がくるってしまう。
「…傷ならユノの左頬にもあるし、僕も子供の頃につけられたタバコ痕が今でも消えずに残ってる。ジェハンさんのは大切なものを守るためでしょ?勲章なんだ、恐くなんかないですよ。」
そう言って涼やかに笑うチャンミンをジェハンは眩しそうに見つめた。 
なぜユンホがこれほどひとりの高校生に執着するのか、なんとなく分かったように思えたのだ。




そして今、その高校生はぷくっと頬を膨らませ拗ねているつもりだろうが可愛いとしか言い様のない仕草で飴細工職人へ文句を吐いている。
「だって、坊やは坊やだろ?」
「坊やじゃありませんってば!もうれっきとした大人です。」
「大人がそんな食いつくように見るか。まぁいい、坊やの好きなものを作ってやるから何でも言ってみな。」
うっ、とチャンミンは文句をのみこむ。
そしてとっさに、「サン太!」と言った。
けれどそれが飴細工職人へ通じるはずもなく、男はハテナマークを浮かべるばかり。
それでもチャンミンの頭にはサン太しかなく、出来ればユンホの分も欲しい!としか浮かばない。
「サン太とサンタサン太、ふたつ欲しいです!」
ガラが良いとは言えない男の手を握らんばかりに目を輝かせるチャンミンへ男は困ったように苦笑いで返し、隣ではジェハンが豪快に笑い声をあげた。


「サン太ってのは錦鯉だよな、チャンミン。」
そう補足するジェハンはサン太に詳しく、緋色の形が少しイビツな丹頂だとも言う。
「…ジェハンさん、…どうして?」
「ん?どうして俺がサン太を知ってるか不思議か?」
そんなのユンホに聞いてるからだとチャンミンだって分かっているのに、チャンミンはジェハンの口から聞きたかった。
「ユノとはよく飲むからな。アイツは酒に弱くて、酔うとチャンミンの話ばかりで甘ったるくて仕方ない。錦鯉に嫉妬する男の話なんざぁ酒のツマミにもなりゃしねえ。」
言葉は悪いがジェハンの表情は優しい。
チャンミンはユンホがどれほどジェハンへ心を許してるかを知り、同時に飲んだくれのユンホが惚気るところを想像して恥ずかしいけど堪らなく嬉しい。


頬を染め、どうしても緩んでしまう口元を必死で隠すチャンミンをジェハンは面白そうに眺めた。
それにしてもユンホが一緒だと聞いていたのにどうしたのだろうと首を傾げるジェハンだが、当然ユンホの立場も知っているから細かく聞こうとはしない。



「ユノに頼まれたわけじゃないが、花火を観るのに最高の特等席をとっておいた。そろそろユノの弟と彼女を呼び戻しな。花火の欠片が降ってくるほど近いから迫力満点だぞ。」
ぽんと置かれたジェハンの手の大きさにチャンミンはなぜか無性にさみしくなった。
わざとらしいほど脳内から追いやり忘れようとしたユンホの存在がここへきてぐっとチャンミンへ近づいてくる。




一緒に花火を観ると、どんな顔でユンホは話したのだろうか。
サン太への嫉妬は、隠せないほど色濃くユンホの顔色を変えていたのだろうか。



「初めて観る花火が特等席だなんて贅沢ですね。ありがとうございます、嬉しいです。」



満面の笑みで返したチャンミンだったが、
ユンホがいないというだけで全ての景色がくすんでしまうのを、やはりどうにもできないのだ。















「おい、これって以前にも同じような事がなかったか?」


わかっていながら大袈裟にブツクサ言ってくるのはジノだ。
一度会社を出てから遠巻きに窺う護衛をまいて再び会社へ戻り、車を代えてユンホと二人で目的地へ向かっていた。


「そうか?」
わざとらしくとぼけるユンホをジノはバックミラー越しに睨みつけ、
「 あん時はいち組員だったから良かったものの、お前、今は立場が違うだろ。トップはトップらしくでんと構えてりゃいいのに、それをコソコソと自ら火種のなかへ飛び込む必要なんかねぇのにさ。」


ジノが言うのは尤もで、無駄なリスクなど負わず当初の予定通り本家の世話で手打ちにするのが最も安全な道だった。
ユンホへの妬みに加え、相手組は相当金に困ってると聞く。
どちらにも非のある喧嘩だったが、怪我人の多く出た相手組へ多少イロを付けて見舞金を包んでやればいいとジノは思っていたのだ。




「それがこれじゃあ、殴り込みに行くみてぇじゃないか。」
ため息混じりに呟くジノへ、ユンホは何を今さらという顔。
「は?マジで?」
「総組長へは先に了解をとった。小煩い年寄りどもに何を言われようが、今叩いておかなければならないことがあるだろ?」
そんなことジノは聞いてない。
穏便に話し合いで決着つけるのではなかったか。
「っ、おま、…勝手に、っ!」
思わず踏んだ急ブレーキにタイヤが軋み、強い衝撃と共に車が停車した。
ジノは腹わたが煮えくり返る思いでハンドルを叩き、振り返ってユンホを睨む。
殴り込みが嫌なんじゃない、なぜ事前に相談がないのかと腹が立ったのだ。


ところが、どうせそんなジノの思いなど通じないだろうと思ったユンホが開き直るでもなく、ただしゅんと叱られた子供のように肩を竦め、ひとこと「…悪かった、」と呟くではないか。
思いがけないユンホの態度に一瞬引いてしまった時点でジノの負けは決まったも同然で。
「正直、…迷ってた。出る杭は打たれると言うが、その杭がチャンミンを道連れにしちゃいけない。それが心配で準備はしたものの躊躇してた。」
「…ああ。」
気づけばジノは冷静にユンホの話を聞いていた。
ユンホは元々多くを語らず着々と外堀を埋めていくタイプだ。
いざというとき、どれほどそんなユンホに助けられたか。
「それが、お前も聞いたろ?あの親父の言葉。それに本来なら俺は今すぐチャンミンの元へ行きたい。それを全て引っくるめて、チャンスは今だと結論付けた。もしお前が嫌だと言うなら俺は此処で降りてひとりで行く。」
「は?ちょ、… 待てよ。嫌なんて誰も言ってねぇし。」
ジノは慌てて首を振り、何だか話がよく分からず上手く言いくるめられてるような気がしないでもないが、それでもドアへ手を掛けるユンホを必死で止めた。





「っ、…しょ、しょうがねぇなぁ!俺は何があってもお前についていくと決めたんだ。先代の浴衣姿にムカついたんでもチャンミンに会いたい一心でも何でもいいから連れてけよ!」
半ばヤケクソ気味に声をあげたジノへユンホはゆっくりと口角をもちあげ、


「お前はそう言ってくれると信じてたよ。」



にっこりと、至って余裕そうに笑った。












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Comment

point Re: タイトルなし

yu**さま。

こんばんは。
エイネはdTVでの参戦でしたが、楽しかったです!
簡単な感想(ホミンペン目線ですが)は明日の追記に書いちゃいましたので読んでやってくださいね。
yu**さん、何よりも「あーれー」ですか?( ̄∇ ̄*)ゞ
期待に答えられるか、、、少し方向性が、、、エヘヘ。

2018/08/25 (Sat) 22:53 | えりんぎ★★ #- | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/08/25 (Sat) 22:30 | # | | 編集 | 返信

point Re: タイトルなし

ne**さま。

いいえ~、いつもコメントありがとうございます♪
“バンビお面の可愛いチャンミン”をテーマに楽しく書けました。
最後、面白かった~って言っていただけるような話になってるといいな。。。


さてさて今夜はエイネ。
お留守番ですが、たくさんの情報を心待ちにわくわくしてます(//∇//)

2018/08/25 (Sat) 10:14 | えりんぎ★★ #- | URL | 編集 | 返信

point Re: わくわくドキドキが止まらない…

sen****さま

今日はいよいよエイネですね!
お留守番のくせに朝から落ち着かないですよ。
sen****さんは行かれるのかな?
サプライズ発表はあるのかしら?
オーラス?
味スタで発表だから京セラというより東京ドームかしら?とか考えちゃいますよね?


コチラの二人でいろいろと妄想いただきありがとうございます。
可愛いチャンミンは書いたので、今度は成長して大人になったチャンミンもいいですね~♪

2018/08/25 (Sat) 09:58 | えりんぎ★★ #- | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2018/08/24 (Fri) 19:53 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2018/08/24 (Fri) 12:34 | # | | 編集 | 返信

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