HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Strawberry Candle~会いにきたよ~前篇

































  






~チャンミンside~

















「・・・これがルノアールの《ブージヴァルの踊り》かぁ。」




ぽけっと口をあけたままヨーロッパ美術印象派の名画を眺める。


そう僕は大学の休みを利用してボストン美術館に来ていた。



時は1月。
ちょうど秋学期と春学期の隙間。
IAPがあるも毎日ではなく、基本冬休みのようなもので。



「帰省はしないの?」と同じ留学生の友人に言われたけど、


───ユノがこのボストンにいるのに?



そういえばスヒさんからも、「お金の心配はいらないから一度帰っておいで。」と言われたけど、


───だからっ、・・ユノがこのボストンにいるのに?





なのにユノからは一切の連絡がない。


10日ほど前に《明日、ボストンへ発つよ。》と、たった一行のメール。







本当だったら一日中見学していても飽きないであろうアメリカ三大美術館のひとつなのに。


地階から3階までのアメリカ美術史を、足が向くままうわの空でただ歩いていた。




「・・ユノのやつ、・・・。」


口から出るのはユノへの恨み言ばかり。



顔が見たいからSkypeしたいと言っても断られ。
lineも苦手だとかで誤魔化され。
結局週に数回の電話と要点だけのメールとか。
僕が女だったら絶対にユノとはつき合えないと思う。
いや、男だけどそろそろ限界だし。



「・・やっぱり行こう!」



会えるかなんて分からないけど、ユノの住んでる場所も知らないけど、ボストン支社の場所だけは知っていたから。




最後にこれだけは、とハーバード大との共同調査で発掘したというエジプト美術の《メンカウラー王と王妃の像》をさっくりと見てそこを後にした。









バスを乗り継ぎ目指すはウォーターフロント。
赤レンガの建物が連なるまるで通り全体がギャラリーのようなニューベリー通りをゆっくりと進むバス。
右手に見えてきたのがトリニティ教会。
ロマネスク様式の美しい外観。
おびただしいステンドグラスや絵画に彩られた内観も見たかったのに。
出来れば、──ユノと。
いやいや、教会に行こうなんて誤解されそうで恥ずかしくて言えないな。
なんて、連絡も取れないユノを思う自分にまた腹が立つ。


その向こうに見えるのが、ニューイングランド地方で№1の高さを誇る全面ガラス張りのジョン・ハンコック・タワー。


歴史とモダンが共存する大都会とはよく言ったものだなと、そのアンバランスなのにどこか調和された美しい景色を見てため息が漏れる。



────そう、足りないのはユノだけなのに。






ボストン支社はウォーターフロントの金融街に位置する港を臨む18階建てのビル内にあった。




「う~~、さ、寒いっ!」



堂々と訪ねるわけにもいかないし、ビルの前でうろうろしてたら体の芯まで冷えてきた。
なんてったってここはボストン。
朝は氷点下15℃なんてのもざらで、とにかく寒いのに。
ユノが偶然現れる可能性を考えたら心まで氷点下に冷えてきた。




「次、ビルから出てきた人が女性だったら帰ろう!」と、決心するも。



「や、あれは男か女か微妙だな。」なんて馬鹿な独り言がよけい寒い。








「あ、あのう、・・ユノさん、をお探しですか?」



「へ?」



鼻水も凍りそうな頃、ふいに声をかけてきたのは僕より少し年上っぽい男性。



「あ、あのっ!////」



どうして分かったんだろう?とか、そんな事はどうでもいい、とにかくユノに会いたいし、さらに言えば寒くて死にそう!




その親切な人へ一歩近づいた背後から、


────「イギョン!どうした?」


聞き慣れた、・・懐かしい声。








「ユ、・・ユノ。」



振り向いた僕に夢でも見てるような驚いた表情。
口元が何か言いたげなのに、言葉が出ない?
僕も寒くて歯がかみ合わないよ。



お互い見つめ合ったまま無言だったのを、


「あのう、・・ユノさんのお客様ですよね?良かったら社の方へ、・・・。」


そう言いかけた人を遮ったのはユノ。




「先方がもう到着するはずだから、・・悪いけどイギョンは先に行ってくれ。すぐ行くから。」




────怒ってる?っぽい、・・・


久々のユノの固い表情に心が怯む。
会えなかった4カ月の溝の大きさを突きつけられたようで、ギュウッと心臓に痛みがはしった。



僕に向き直ったユノは昔のように無表情で、仕事の邪魔をしてしまった自分の浅はかさをひどく後悔した。



「あ、あの、・・偶然、・・ですね?」なんてバカな言い訳。



無性に恥ずかしくなって翻した身体。
数歩のところでギュッと腕を掴まれた。



「おまえっ、・・こんなに冷たくなって!・・いつからいた?」




恥ずかしくてしょうがないから離してほしいのに、・・じんわり滲むユノの温かさに胸が熱くなる。



目を逸らしたままの僕の頬を両手で包み、

「・・顔も、・・氷みたいだ。おまえ、・・どうして、・・・。」




───そんなに怒らなくてもいいのに。
ただ会いたかっただけ、それだけなのに。




「・・仕事・・・。」ポツリと言ったら、ハッとした表情。
こちらへ異動になって目が回るほど忙しいのは分かっていたはずなのに、ユノ会いたさに軽はずみな行動をとってしまったと。
最悪な再会と自分への後悔に顔が上げれない。




───ジャラッ、と耳元でなにやら。




ふと見たら、・・・鍵?




「俺んち。・・住所と地図をメールで送るから、・・。」



「ユノ?」



「少し遅くなるけど、・・待っとけ。」




「ユノ!」



少し小走りに先ほどの同僚の人を追いかけながら、



「────泊まり、だからな。」



少しだけ口元が緩んだ気がしたのは気のせいだろうか?













































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point Re: どっぷりです

てら様。

おはようございます。
キスは1日3回へコメントいただいたの、覚えてますよ~
というかですね、コメントを一部その後のSS追記で抜粋して使わせていただいてます。
勝手な良かったかしら?と思っていたので、承諾を得る機会ができて良かった~(←事後承諾ですが)
Strawberry candleから読んでいただいてるのですね。
ありがとうございます。
会いにきたよ後編、鍵つきになってますが、カテゴリ内にちゃんとありましたよ?
なにか勘違いされてみえる?
カテゴリから探していただいてどうしても無いようでしたらもう一度お知らせくださいね。
すべて『妄想の塊』です。
ヨロシクお願いします( ̄∇ ̄*)ゞ

2017/01/11 (Wed) 05:26 | えりんぎ★★ #C49ncsqo | URL | 編集 | 返信

point どっぷりです

こんにちは。
キスは1日…から読み始め、遡って読ませていただいています。
なぜ今まで読まなかったのか⁈
トンのデビュー時を見逃した位後悔です。

strawberry candleすごくよかったです。
ふたりの切ない思いに何度も涙してしまいました。
本当にずっと感情移入できるのです。
ふたりだったらこれからのどんなこと大変なことも乗り越えていけますね。
チャンミン、何があってもユノを諦めないでね。
ところでこの会いに来たよ、前編しか読めないのですが、続きはどこか違うところにあるのでしょうか?ぜひぜひ読みたいのですが。よかったら教えてください。

2017/01/11 (Wed) 00:25 | てら #- | URL | 編集 | 返信

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2015/06/21 (Sun) 18:44 | # | | 編集 | 返信

point 承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

2015/06/07 (Sun) 19:06 | # | | 編集 | 返信

point Re: こんにちは

こんにちは~
予約投稿は駄目、ってことですね。
友達にも教えてあげなくちゃ(^w^)ありがとうございます!
ということは、ひろひろ様はブログを書いてらっしゃるのかな?
アメンバ様で探してみたのですが、HN違います?
「キスマーク」で飛ばされましたか(^-^;
飛ばされるのが怖くて、つい『アレ』とか『コレ』とか曖昧な言葉しか使えませんよね~
ちなみにStrawberry candleの中篇と後篇も飛ばされましたf(^^;
2人が色々なシチュエーションで出会って、(今のところノーマルな2人しか書いたことないです。)戸惑いながら、特別な存在になっていく話が好きですね。
コメントありがとうございます(#^.^#)

2015/06/06 (Sat) 16:55 | ひろひろ様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point こんにちは

連日3時まで一気読みしてるひろひろです♫
コメ返ありがとうございました。

えりんぎさん「卑猥」でダメでしたか(笑)
私はアメブロ、「キスマーク」で『表示できません』になった事がありますw
普段はもっと過激な事も書いてたんですけどね。
書いてすぐにUPすれば大丈夫みたいですよ。
予約投稿にするとひっかかるようです。
←今さらの情報ですが(笑)

えりんぎさんのお話は
2人が戸惑いながら自分の気持ちに気づき、
2人が気持ちを確かめ合う、
その過程を細やかに書いていらっしゃる所が大好きです♡
これからもいっぱいホミン小説書いて下さいね。
私の今の1番の楽しみです♫

2015/06/05 (Fri) 18:53 | ひろひろ #- | URL | 編集 | 返信

point Re:

画像、気に入ってくださって嬉しいです(#^.^#)
絵葉書風(^w^)
アメブロでは毎回画像を貼ってましたが、探すのが一苦労で。
まとめてイメージ画像にするのが楽だし楽しいんですよ。
雑なうえに下手っぴで恥ずかしいですが(^o^;)

2015/06/05 (Fri) 18:11 | こ*様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/06/04 (Thu) 21:55 | # | | 編集 | 返信

point Re: 続編に感謝m(__)m

こんにちは!
キャンディキャンディ(≧∇≦)もちろん知ってますよぅ!
テリィ派とアンソニー派がいて勿論私はテリィ派!
片道キップ(〃∇〃)
しました、しました!キュンキュンです(^w^)
どうしようもなくて別れてしまった2人。
自棄になったテリィを小さな芝居小屋でキャンディが見つけちゃうシーンあるじゃないですか?
酔っぱらって舞台にあがっちゃうくらい自暴自棄になってるテリィを。
ただ、ポロポロ、ポロポロと涙を流しながら見つめるキャンディ。
本当に私も涙、涙(T_T)でした。
その涙がテリィの心に響いて、でもキャンディとは途が交差する事なくお互いの途を歩き始めるわけなんですけど。
本当に何度見ても(小学生以来?見てないけども)泣けちゃうシーンですよねぇ(/_;)
それでね、ある大好きなホミン小説の方へこのシーンをコメントしたことあるんですよ!
やさぐれユノが悲しくて(;_;)
今回ちょっとびっくり!
キャンディ繋がり!
私たちきっと気が合いますね(^w^)年代も。

2015/06/04 (Thu) 17:12 | ta****様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/06/04 (Thu) 08:41 | # | | 編集 | 返信

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2015/06/04 (Thu) 08:08 | # | | 編集 | 返信

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