HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Strawberry Candle~会いにきたよ~中篇
















































~チャンミンside~
















「うっわぁ~/////。」




ウォーターフロントから地下鉄で3駅、ヨーロッパ調の雰囲気が漂う閑静な高級住宅地にユノのアパートはあった。




真鍮のドアノック、鉄のレース彫り欄干や手すり。
ガス灯などは情緒に溢れ、18、19世紀の面影を残す赤煉瓦の街並みが美しい。



「ほんと、金持ちってヤツは。」



そんな呟きがでるほど風景に溶け込んだレンガ造りのアパート。



ここビーコンヒルから西へチャールズ川沿いを下りハーバード橋を渡ればMITはすぐだ。





─────こんな近くに居たなんて、・・嬉しいような腹立たしいような、複雑な気持ちを見て見ぬ振りしながらセキュリティーを解いて中へ入る。








「あー、・・。」



キッチンに広いリビング、2つのベッドルーム。
一人暮らしって聞いてるけど?
無駄に広い部屋に積まれた段ボールの山。


荷物を解く時間もないのか、と、いくつか必要な物だけ取りだしたのであろう中途半端に開けられた荷物を見ながら、またため息がでた。


自分だけが焦って会いに来てしまった性急さが恥ずかしくて。




「ちょ、ちょっとくらいなら、・・いいかな?・・こ、こ、こいびと、なんだし。///」



何のメモ書きもしていない段ボールをそろそろと開いて。
どうせ使わないであろうキッチン用品などの日用品や衣服を片づけ始めた。



キレイに梱包された数々のスーツをクローゼットへ掛けながら、ずっと思っていた事。




もしかして、──いつか、と思っていた事がいきなり叶えられるかも。




冬休み期間に行われる、講師や大学院生、学外スポンサーが短期の自主講座を開講するIAP。
僕が希望したのは工科大学らしい《ホログラフィを作る》や《鍛冶技術入門》などの普段馴染みのないもの。
なのに、あっと言う間の定員オーバー。


そこで友人に誘われたのがなんと《料理教室》!
ボストンといえばロブスターをはじめカキやホタテ、ハマグリなどの新鮮な魚介類。
とりわけ有名なのが二枚貝を使ったクリームベースのクラムチャウダーらしく、それを作ろうというもの。
試食目当ての友人を余所に呆れられるほど真剣な僕。



───ユノに作ってあげたい、ってそれだけで。





運よくアパートの近くにスーパーもあったし、と手早く片付けを終えて買い物へ行く。



───ユノは喜んでくれるだろうか?
それとも勝手な事をして、と思われるだろうか?



今日の様子を思い浮かべたら後者しか想像できず、ブンブン頭を振った。




「・・取りあえず作ろう!ついでにスヒさん直伝のスコーンも焼こう!」



オーブンが造りつけのキッチンは広く勝手も良かった。
自炊する気なんてさらさらないくせに、ホント贅沢だよなぁ、これだから生まれながらの坊ちゃんは、と勝手にキッチン用品を広げてはブツブツ呟く。




ニューイングランドで生まれたクラムチャウダー。
主役である二枚貝は通常あさりやハマグリが使われることが多いのだけれど、ここ本場ボストンではホンビノスガイという貝が使われるらしい。



その馴染みのない貝を塩水につけ砂を吐かせる。
ベーコンや野菜を切って。
砂吐きした貝を蒸し煮して火をとおす。




そうこうしているうちにどっぷりと日も暮れて、さっきから腹の虫もうるさいんだけど。



────肝心のユノがいない。




「はぁ、・・待つのって、案外・・辛い。」


あんなに揺るぎない想いを誓いあったのに、・・ううん、気持ちはまったく変わってないどころか、会えない日々がますます想いをつのらせるのに。





顔を見て「おはよう。」と言えないのが。
言葉無くても触れあった肩からじんわり熱を感じる日々が送れないのが。



────こんなに辛いとか。




「そうだ!」と、ユノの匂いが感じれるものを内緒で貰ってしまおう、なんてまた段ボールをガサゴソしだした時、



────カチャ、とドアの開く音。





昼間怒ってたよな?とか、
勝手に荷物開けちゃってるな、とか、


そんなこと、すべて・・・どこに飛んでしまって。





「ユノッ!」




駆けつけた先、───息を切らした愛おしい人。




「───チャンミン。」




自然に両手がユノの背に回り、
前のめりになるほど、ユノからも引き寄せられる。


息が出来ないほどキツくキツく、───




「チャンミン、チャンミン・・・会いたかった。」




昼間の顔とはまるで違う、こみあげる感情のまま僕を抱きしめる人。




「ユノ、ユノ、ユノッ、・・・。」



4カ月ぶりのユノの感触に朦朧とするほど酔いしれる。
夢じゃないかと、ギュッと両手に力をこめた。






そのままどれだけの時間がたったのか。




「───ユノ、・・靴、履いたまま。」


「あ、・・。」




気づけばまだ玄関先。
2人で顔を見合わせてクスッと笑った。




「そうだ、・・僕、クラムチャウダーとスコーン作ったんです。・・勝手にキッチン使っちゃったけど。」


クルッと背を向けてキッチンへ向かったのを、急いで靴を脱ぎ捨てたユノに後ろ手を取られる。




「チャンミン。」


そのまま、ぎゅうっと抱きこまれて首筋に柔らかい感触。
何度も上下したそれは、はむっと耳朶を咥えて甘噛みしはじめた。




「ユ、ユノ!////・・ちょ、っ、・・そんな、いきなり・・っ、!」



「ん、・・チャンミナ、・・ハァ、・・会いたかった。」




会いたくて会いたくて、・・この手に、この指に・・確かな感触をどれほど欲したことか。




「・・・ユノ、・・僕も、・・・。」





今はただ会えなかった時を埋めるように、・・お互いの肌を確かめ合う。



ごめんね、や・・実は、なんて後からでいいね。
言葉よりも絡めた舌の温かさが欲しいから。






「・・ユ、ノ、・・ぅん、・・ハァ、・・あっ、・・ゃ、・・ん、////。」




あちこち散らばった段ボールを縫うように、隙間なく身体を寄せたままベッドルームまで連れていかれて。



朝起きたままのシワくちゃなシーツにユノごと倒れこむ。



「んっ、・・ぃた、っ・・!」



重みに堪えきれず、一瞬ユノの胸元を押したのを、


「しっ、・・・だまって、・・。」



そんなことまるで気にせず再び密着する肌と肌。




「・・・ユノ、・・・。」




クラムチャウダーの濃厚な香りとスコーンの香ばしい匂い。
先ほどまでの空腹はユノで満たされ、そんな部屋の中に甘い息遣いだけが響いた。





















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Comment

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2015/06/06 (Sat) 00:37 | # | | 編集 | 返信

point Re: うふっ(//∇//)

漫画大好きな人なので(キャンディとかね)お話はすべて王道!です(#^.^#)

2015/06/05 (Fri) 17:50 | ta****様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 朝から幸せホルモンが全開です(*^。^*)

いつもありがとうございます(#^.^#)
こんなほのぼの系のお話もいいですよね?

2015/06/05 (Fri) 17:48 | 檸*様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: ボストンのふたりに(^^)

んふふ。
この2人はもうずっと甘々です(*^^*)

2015/06/05 (Fri) 17:47 | ち**様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/06/05 (Fri) 10:07 | # | | 編集 | 返信

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2015/06/05 (Fri) 07:15 | # | | 編集 | 返信

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2015/06/05 (Fri) 05:41 | # | | 編集 | 返信

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