HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

続・Strawberry Candle(2)
















































~チャンミンside~
















チャールズ川のせせらぎが聞こえてきそうなほどの静寂の中。




うつ伏せた背中に春先の空気はまだ冷たい。



「チャンミナ、・・もう寝た?」



温かい手のひらが背中を往復して、そのままそこに柔らかいキスをひとつ落とされた。



「・・ユノ・・・。」



首を掲げて目線だけでユノを捉えれば、スッとその先に影が出来る。
視界を遮るそれはいつの間にか僕に重なって、興奮の去った身体にポッと熱を灯すんだ。

    










「社長、──5年で今のボストン支社の経常利益を200%増にすることを約束します。
僕の知識と情熱を駆使して、貴方に、会社に尽くすことを誓います。」





「だから、────父さん。
後継ぎとしての僕を、────諦めてください。
そして僕が後継ぎをもうけることは一生ないという事を、甘受してください。」







5年前、───震えるほどの愛の告白を受け、何があってもユノについていくと決めた。
そしてその気持ちは今も何ひとつ変わっていない。





「・・チャンミナ、・・声が聞きたい。・・何でもいいから喋ってて?」


そんな電話が増えたのは、ボストン支社に赴任して半年後くらい。
交換留学を終えた僕は大学4年生になっていた。


当時の副支社長のもと、早急な内部改革による支社長の子会社への異動。
時に根本的な改革のためすべての膿を出さなければならない時もある。
容赦ない対応、その批判の矢面に立たされたのがユノで。
──親の七光りと中傷され、水面下で進められていた新しい事業への功績は認められることなく辛い日々が続いたらしい。



なんて、それも全てスヒさんに聞いた話。


将来、共に仕事をするんじゃないの?と歯痒かった。
絶対に弱音を吐かないユノに苛つきもしたけど。



僕の何てことないくだらない話を飽きもせず聞きながら、・・気づくと受話器の向こうから静かな寝息。


───やっと眠れた、と、・・そんな時期が続いた。





それでもジョージア州の太陽光発電所建設の入札を勝ち取ってからは徐々に運気が向いて。



───さすが後継者の器だ!と、手のひら返したような評価。




それに驕ることなく、着実に仕事をこなす、不屈の精神力と確固たる信念をユノに見ては誇らしい気持ちでいっぱいだった。




──この人が僕の愛した人です、と。




新しい事業展開の発表をメディアに対して行った時も、画面にうつるユノが格好良すぎて本当に困ってしまった。
にやける僕をこの時とばかりからかってくるスヒさんにも。
真剣にボストンへ行きたいと悶々とした日々にも。





────ねぇ、ユノ。

僕は貴方の隣に並ぶ相応しい人間にいつかはなれるかな?







「チャンミナ。・・ジフンのこと、どう思う?」



首筋をなぞる唇がスッと離れて、急にそんなこと言いだしたユノ。
公私混同は絶対嫌だから、仕事の話だってここではしないのに。


聞こえないふりしたら肩に噛みつかれた。


「痛っ!・・ユ、ユノッ!/////」


振り向いてぐっとユノを押しやったのに、反対にその手を取られ身体をひっくり返される。


「──チーフって呼べよ。」



「は?///」



何を言いだすかと思えば!
ジフンさんは深い専門知識をかわれて1カ月前に異動してきた先輩で、僕の仕事上のパートナーだ。
一緒に取引先を回って、その知識の深さと視野の広さには感心してしまう。
ただいつもニヤニヤしてるのが少しばかり残念だけど。




「・・え~、っと。・・技術分野に明るくて、会話も簡潔で流暢ですし、・・書類もいつも完璧で、・・・」


そこまで言って、ハッと気づく。
ユノの眉間のしわが大変なことになっていた。


「で、でも、・・ちょっとニヤニヤしてませんか?・・いつも。」


「ニヤニヤというよりはデレデレ!」






「は?」


意味が分からない。




「仕事は完璧なんだよなぁ、アイツ。
ただおまえにデレデレしてんのが気にくわない。」



「・・・・そ、そう?、かな?」



言われてみれば、・・いつも視線を感じるし、距離感も、・・ちょっと近いかも。


決して大っぴらに発表したわけではないけど、ユノと僕との事は支社全員の知るところで。
・・というか、僕がボストン支社に配属されるまで堂々と飾ってあった僕のフォトスタンドとか、////
・・異動の前日までには男女関わらずほぼ全員に「手をだすなよ!」って言って回ったらしいとか、///




よく考えたら大っぴらに発表したようなものだ、と今さら頭が痛くなってきた。


そんな中、ユノに遠慮せず僕に近づくジフンさんは結構貴重な人で。
僕も彼を嫌いではなかった。





「ジフンさんは、ユノの影に怯えず僕に接してくれるから、・・す、好きです!」



ふん、言ってやった。
社内で親しい友人が出来ないのはユノのせいだ!と常々思っていたし。



無言でまた能面のような表情。
いつもの怒った顔。





それがピキピキと音がするんじゃないかってくらい強張って、


───「っ・・くそっ!」



噛みつくようにキスされて、潰れるんじゃないかってくらい後頭部を掻き抱かれた。






「───何も言い返せないのが、悔しい。」ってポツリ。




身を焦がすような独占欲と、僕を自由にさせたいという包容力と、


その狭間で悩むユノを感じるのは、・・実は嫌じゃない。




───意地悪でごめん。


同じ土俵で働くようになって更に遠く感じる完璧な貴方が、子どものように戸惑った顔をするのが愛しいだなんて、




─────そう思う僕を許して。


























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Comment

point Re: ありがとうございます。

ありがとうこざいます(#^.^#)
さらっと書いてるように見えます?
良かったです(^w^)
実は必死で調べてますよf(^^;)

2015/06/09 (Tue) 18:30 | さ*様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

こんにちは(#^.^#)
私、こういう甘さが好きなんです(〃∇〃)
いつもありがとうございます♪

2015/06/09 (Tue) 12:40 | S***様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: (T . T)

こんばんは!
アメブロで書いてると、いかに《そのもの》を書かずに想像してもらうか!という技術が身につくのかも(^o^;)←NGワード多すぎて。
私、この2話好きなんです。
ユノの弱さが出ていて、それを愛しく思うチャンミンが愛しいんです(^w^)

2015/06/08 (Mon) 22:36 | ta****様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

はじめまして。
昔の作品から読み返していただいて恐縮です~
ありがとうございます(#^.^#)

2015/06/08 (Mon) 22:21 | 3**様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/06/08 (Mon) 20:36 | # | | 編集 | 返信

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2015/06/08 (Mon) 19:29 | # | | 編集 | 返信

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2015/06/08 (Mon) 07:19 | # | | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/06/08 (Mon) 07:10 | # | | 編集 | 返信

point

最近 えりんぎさんのコトをしり 以前の作品も ゆっくり読ませていただいているところです。
いつも 素敵な 2人でーーーームフフで〜す
ただ不慣れなせいか 時々 ブログを見失うことがあり
『「本」ならいいのに....』持ち歩けて いつでも2人にあえる
と 思うのですが...
たぶん 顔面管理できないと思い 胸の奥底で断念したりと考えてみるワタシがいます。
いつも いつも 「ありがとうございます。」と読んでいる ワタシです。

2015/06/08 (Mon) 06:46 | 326 #- | URL | 編集 | 返信

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