HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Strawberry Candle(7)

































~チャンミンside~















それでも僕とユノの関係は相変わらずだった。



僕の大学が1限からある日は大体ユノと顔を合わせる。



「おはようございます。」


そう言う僕をチラッと見て、やはり無表情に───ん。と、ひとことだけ。


まぁ、俺に構うな、と言われた最初の頃よりかは進歩してるのか?



夜はほとんどいないからまず会わない。


でも10日に一回くらいの割合で夕食を共にするようになった。


あのやたら長いテーブルの端で黙々と食べるのも相変わらず。


途中からはユノの視線に晒されて、それでも満足するまで食べてしまうのも相変わらず。





いつもの朝、なぜか中庭に出てみたくなって、途中に少しだけ開かれた広間の扉、



─────ユノ?



赤ん坊を抱いた女性の肖像画の前で祈るように頭を垂れる後ろ姿。


真っ直ぐ伸びた背に、小さな顔だけを目の前で結んだ両手にコツンと。


窓からの朝日がきらきらと、その人が今にも透けてしまいそう。


色白な肌に端正な横顔、茶色の髪の毛が光の中に浮き上がって、───あまりの美しさに。




「ユンホ坊ちゃまはね、幼い頃から高校生の時に奥様が亡くなるまで、毎日の出来事をそれはもう詳しく奥様に話して聞かせてたんだよ。」



「奥様はお身体が弱くて、なかなか外の世界に出られなかったからね。」



「大人になった今も話してあげてるんだねぇ、きっと。」



遠い目をして話してくれたスヒさん。


あの、氷のような瞳で突き放すユノと、・・・硝子のように脆く、寂しそうなユノ。


胸が締めつけられるように痛くて、───ユノにもっと近づきたい、笑った顔が見たい、──そう願うようになった。









その日は土曜日なのに、朝から言い争ってる声が聞こえて、


階段の広い踊り場から覗いたら、───ヨンジンおじさんとユノ。



ビシッとタキシードに身を包んだヨンジンおじさんが、


「とにかく、・・遅刻はするなよ。」


その言葉を最後に、3人の秘書兼SPを伴い玄関から出ていったところで。



ユノが玄関に視線を向けたまま、微動だにしない。



「──────ユノ?」



自然に体が動いて、ユノの目の前。


眉間に深い皺を刻んだまま、───僕の声も聞こえてない?


なぜか、ふっと手がのびて、・・・ユノの眉間に触れる。


ピクッと肩が揺れて、能面のような表情で目線だけ僕に向けた。



「────眉間に皺ばかり寄せてると、幸せが逃げますよ?」



「放っておけ。」

パシッとはたかれた手。



僕は、出来るだけ優しくにっこり笑った。



────だって、・・ユノの方が傷ついた顔してる。




「─────チャンミン。」



あ、・・・初めてだね、僕のなまえを呼んだの。



「おまえ、・・この後の予定は?」



「え?あ、あの、・・バイトの面接の後、友達と約束があって。」



「は?」



さらに深く眉間が寄せられる。



「なに?バイトって。」



今、言うんじゃなかったと、後悔してももう遅い、・・・とてもごまかせる雰囲気じゃないし、


「・・・居候させてもらってるけど、食費くらいは入れたいし、他にも・・・。
父さんの残してくれたお金は学費以外に遣いたくないんです。」


ボソッと言ったら、

はぁ、────、とユノの長いため息。


「おまえさ、・・この屋敷に住んでて、外でバイトって有り得ないだろ?この家に恥かかせたい?」



そうか、・・そこまで考えなかった、シュンと俯く僕の頬をスーッと撫でて。


「俺がおまえを、──雇ってやるよ?」


ニヤリ、・・前にも見た意地悪な笑い。


「/////・・だからっ‼僕にそっちの趣味はないんです、って。」


「なに想像してんの?やらしーなぁ、・・おまえ?」


さらに口角があがる。


やっぱり意地悪だ、─────。




「おまえの親父、植物学者で世界中を旅してたんだって?」



「今度の仕事、・・ボタニカル、がテーマなんだよ。世界の植物の話、・・もっと教えろよ?」



・・な?───満足げに話すユノに、早合点してただ恥ずかしい僕。




それは、僕が頷くよりもまえに決定事項のようで、───今日はクソパーティーがあるから、適当に抜けて、・・そうだな、10時に俺の部屋へ来い。と、早口で言ったまま背を向けて出ていってしまった。



















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Comment

point Re: 「おまえ」じゃなくて「チャンミン」

こんにちは!
私の思い過ごしであったなら良かったです(*^^*)


サイドストーリーとそのお返し。
見直しちゃいましたよ!
今読んでも綺麗。
1年半前に書いたstrawberry candle にはなかったシーンが、何となくつけ足したシーンが、m*****さんの中では息づくように綺麗なシーンとして切り取られていて感激、でした!
「おまえ」じゃなく「チャンミン」
そうですねぇ、書いた本人がまったく意図しないところを読み解いてくださって、それがまた後々のお話の行方に影響大だということ、感謝ですよ。
多分5割増くらいにはグレードあげてもらってる気がする(^_^;)
私、このチャンミンが本当に好きなんです(〃∇〃)
いつもありがとうございます!

2015/04/26 (Sun) 17:24 | m*****様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/04/26 (Sun) 16:00 | # | | 編集 | 返信

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