HOTミンな関係

天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

Say Hello (27)




































~チャンミンside ~

















その日は、「出来るだけ早く帰るから《特別》へ行こう。」と言われ、結局閉店ぎりぎり飛び込むように店に入った。



案の定、店の親父が露骨に嫌な顔をする。
「坊主、なんだ?こんな時間に。もう肉ねぇぞ!」


───げっ、それじゃ意味ないじゃん、って思うも、結局は無理してでも何だかんだと出してくれる。





「この時間に来るなら一本電話でも入れろ。おまえはともかくこの兄ちゃんは異常に食うんだからな。」



そう言って出された賄いだという肉の切れ端や特製キムチがたんまり入った炒飯は絶品で、「今度から毎回コレ食いたい!」って思わず声をあげてしまったほど。



あんまりがっつくからついポロポロと口端から零れたご飯をチョイっと摘まんでは舐めるように舌先に乗っけてたら。



「くくっ、」と堪えきれずといった感じで肩を揺らすヤツ。
ヤツの隣では呆れた顔して突っ立ってる親父。





「っ、///な、なんだよっ?」


「……ぷっ、……俺、おまえのその食いっぷりに惚れたのかなぁ?」


「は、…はぁ?///」


なんつーことを///、親父のいる前でっ!




「ああ、俺も兄ちゃんの顔に似合わない豪快な食いっぷりに惚れてる。……どうだ?うちへ来るか?」



「は、は、はあぁっっ⁉////」













伯父の事務所へ行ったりヤツの会社へ行ったり、今日は本当にいろいろあったのに。
最後の最後。
ヤツの《特別》でじんわりと癒やされる僕。





「親父、ご馳走さま、……またな。」


「おぅ、今度はもっと肉のある時に来いよ?」




ヤツの後ろからガタガタと立て付けの悪いドアを抜けようとした時、ふと親父と目があった。




「炒飯、旨かった。……ご馳走さま。」と小さく呟く。





「兄ちゃん、……あんたも最初にここへ来た頃とは比べもんにならないほど表情が柔らかくなったな。」



急にそんなこと言われて、──えっ?と振り返るより早くポンと肩を叩かれ、


「炒飯、またいつでも食いに来い。」


ニッと笑う親父に、なんだか、……ヤツが昔ここへ逃げこんだ理由が分かった気がした。









ここからヤツのマンションへは裏道を通って10分ほど。
まだ賑やかな表通りも一歩裏へ入ると気味が悪いくらい静かだった。
見上げたビルは虫食いのように明かりが灯り、雲がかかった月は静かにその存在を主張していた。





「親父さ、…おまえがめずらしく毎回食いたいとか言うから、嬉しかったみたいだな?」


「ってか、それ、俺か、」


「っ、ば、ばっかじゃねぇの?///」




いつになく甘いヤツに。
僕も今日くらいは素直になりたいのに。
幼い頃からのコミュニケーション不足を今になって恨む。
こんな時何て言ったらいいのか、まるで分からないから。





「今日おまえを会議室に呼んだのはちょっと失敗だったな。」


「え?」


「役員ども、シルエットだけじゃ勿体ないとか言いだした。絶対顔は出したくないのに。」


「あー、うん。僕もやだ。ってか、あの小説を勝手に持っていくとかさ、ホント信じられねぇな、あんた。」





ヤツから半歩下がったところでぶちぶち文句垂れる僕にチラッと目線をくれながら、


「でも、…嫌じゃないだろ?先生。」とかってふざけたり。



「せ、せ、先、……っ///」


「賞をとってデビューしてからひとつも作品完成させてないけどな?」


「……っ、!!!!」





ホント、…こいつ何でも知っててウザい。



イラっとしてヤツの横を足早に通りすぎようとしたら素早く腕を捕まれて。


「大丈夫、───もう書けるだろ?つーか、書きたくてしょうがないくらいだろ?」


なんて僕の気持ちを見透かしたように笑うヤツを、悔しいけど、……本当に悔しいけど、嬉しく思う僕がいて。





────あんたが側にいてくれるならな、


つい言ってしまいそうになった言葉を必死にのみこんだ。








この角を曲がるとすぐマンション、という所でパタッと立ち止まった僕。
そのままヤツも立ち止まって不思議そうに僕を見る。





「ユ、ユノ、……僕、あんたに買ってもらった服、全部処分した。」


「うん。」



「バスタオルも、……マグカップも、皿も、全て捨てちゃった。」


「……ん、見た。」






素直になるのは難しい。
きっと文字でならポロポロと想いをのせることも容易なんだろうけど。
仕事として頭で考えた台詞ならどんなでも簡単に言えたんだけど。


じっと僕を見つめて、次の言葉を待ってるであろうヤツに、僕はちゃんと言わなきゃいけない。









「ユノ、───僕は、ユノの隣にいれる自由が欲しい。」



「ユノが、……好き、なんだ。」





予想すらしていなかったのか、僕の言葉に切れ長の眸をキョトンと開いて。




「……できれば一緒に、…その、ペットとしてじゃなく、……あ、あの、……ちゃんと、…


「チャンミナッ!」





せっかくの告白を思いっきり阻まれて、──このやろっ、とキッと睨みつけた先。


────弾けるような満面の笑み。


むず痒いほど上がった口角が、「チャンミナ、」とまた僕の名を口にした。





「……一緒に服を買いにいこう。おまえ専用のタオルも、歯ブラシも。」


「いちから、食器も揃えよう。」


「ペットとしてじゃなく、……シムチャンミンの物を。」





そんな擽ったい申し出が涙がでるほど嬉しかった夜。





























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Comment

point Re: タイトルなし

ま*様。


こんにちは。
わざわざコメントありがとうございます(*^-^*)
Say Helloの2人ね、好きなんです。
お話としては、2本の続篇が気に入ってます。
そちらもぜひ覗いてみてくださいね。

2015/11/12 (Thu) 16:54 | えりんぎ★★ #cbCM5e9. | URL | 編集 | 返信

point 管理人のみ閲覧できます

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2015/11/12 (Thu) 11:29 | # | | 編集 | 返信

point Re:

またいろいろと感想を話し合いたいですね(^w^)
そちらも結構がっつりですが大丈夫ですか?

2015/06/09 (Tue) 21:34 | S***様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re:

はじめまして。
不器用で孤独だったチャンミンのたどたどしい告白、暖かい気持ちで見ていただけたのでしたら嬉しいです。
このチャンミン、結構好きなんです(#^.^#)

2015/06/09 (Tue) 12:35 | ひ***様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

point Re: 甘っ

私はta****さんのコメントでいつも声を出して笑ってしまいますよ。
にやけるのとどっちが恥ずかしいんでしょうね?(^o^;)←どっちもか?
基本、甘々大好きですから!
けっ、ってなりますよ?そのうちね(^w^)

2015/06/08 (Mon) 22:40 | ta****様 #nGQxvLy. | URL | 編集 | 返信

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2015/06/08 (Mon) 20:43 | # | | 編集 | 返信

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2015/06/08 (Mon) 13:44 | # | | 編集 | 返信

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2015/06/08 (Mon) 12:09 | # | | 編集 | 返信

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